3月の見どころは?
寒さも緩み始める3月からは、
天体イベント会場で最も質問の多い『北斗七星はどれですか?』と言われる程の、
おおくま座の尻尾にあたる非常に大きく分かりやすい星の並びが目立つ季節となります、
またその周囲には多くの数千万光年彼方の系外銀河が点在し
3月・4月は深宇宙を感じる天体イベントの季節の始まりです。
今回のサンプル画像は、実際の北斗七星の並びと、
その周囲にある系外銀河の一つM51子持ち銀河のご紹介です。
北斗七星とは
北斗七星という呼び名は中国から伝わったものだそうです。日本では「北斗」「北斗星」と略して呼ばれるほか、「ひしゃく星」「七つ星」「七曜の星」「四三(しそう)の星」「舵星」「七剣星」など様々な呼び名を持ち、日本のアニメでも『北斗の拳』に出てくる若い世代の方々にも有名な星の並びですね。
M51子持ち銀河とは
我々の住む天の川銀河から遥か3,700万光年にあり、大小2つの銀河がつながっているため、子持ち銀河という名前がつけられた有名な天体です。写真撮影では、M51のきれいな渦巻きの1本の腕の先に、小型の銀河(NGC 5195)がぶら下がっている姿がひじょうによくわかります。
4月の見どころは?
4月になると夜の気温も暖かい季節となり夜空は星々の並びが非常分かりやすい北斗七星や、
春の季節の代表的な星座であるふたご座·かに座·しし座·おとめ座が春の夜空を飾る月となり、
その星座の解説と更に月明かりの無い夜はその中にある銀河団(しし座トリオ銀河等)や
美しい星団(かに座のプレセペ星団)の観測の見どころです。
今回のサンプル画像も、実際に6階星空テラスの観測機材で撮影した画像です。
しし座トリオ銀河とは
しし座の三つ子銀河(Leo Triplett)またはM66銀河群(M66 Group)は、しし座の方角に約3500万光年離れた位置にある小さな銀河群で。この銀河群は、M65、M66、 NGC 3628の3つの渦巻銀河から構成され、望遠鏡.で観測すると3つの銀河が寄り添って並んでいる姿を見ることができます。
かに座プレセぺ星団とは
12星座の中では、かに座は非常に小さな星座でふたご座としし座の間に位置し肉眼では淡く小さな雲がある様に見える星座ですが、そこの淡い雲の様な所はかに座のお腹の部分にあたるところで望遠鏡を向けると、地球から550光年彼方に位置する非常に美しい宝石を散りばめた様な星団の世界です。