EPISODE 01 - 秋

朝採れの野菜が、夕食のテーブルへ
伊勢志摩ファーム

プロヴァンスから車で5分。横山の中腹にある伊勢志摩ファームは、英虞湾を見下ごす日当たりの良い斜面に広がっています。 ここで採れる野菜の最大の魅力は、その日の朝に収穫されたものが、その日の夕食に並ぶという鮮度です。 一般の流通している野菜は、収穫から3日、4日と日数が経過します。しかし伊勢志摩ファームの野菜は、収穫後、最低限の下処理を施してすぐにプロヴァンスへ。この違いが、みずみずしさとなって現れます。

「今を食す」

これが、プロヴァンスと伊勢志摩ファームのこだわりです。

もうひとつ、伊勢志摩ファームには大切にしていることは「自己満足ではなく、レストランが本当に必要とするものを作る」という姿勢です。 「長ナスがいいのか、丸ナスがいいのか。サイズはどれくらいがいいのか」レストランのコースやオペレーションに合わせて、品種や規格を調整する。作り手の都合ではなく、料理人が使いやすいものを届ける。この柔軟さが、日々の料理を支えています。

10月の横山では、秋の恵みが次々と実ります。 黄色い花を咲かせた菊芋。丸く、長く、白く、それぞれに個性のあるナス。酢橘や、この土地で自然交配を繰り返してきた名もなき柑橘たち。 高級な食材ではないかもしれません。でも、今日という日にしか味わえない旬がここにはあります。

「昨日のものではなく、今日のもの」

その新鮮さを、皆さまに味わっていただきたいと考えています。

Fall Photo Album
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